建設ブームの頃は労する事なく作れば売れる時でした、ブームが去りこの数年は南淡路
の震災や東日本東北の震災、さらには熊本の震災で建設業界の一部は工事量の補填は出来たものの、業界全体が活況を呈する事は期待出来ないと思われます。
しかし、国債での借金経済でありますが、用途変更による建替や空家のリノベーション、
学校も学童減ですが、専門特別教室、新設備導入の病院等、高齢化社会に必要な建設を含め、年間 45 兆円前後の工事量は継続されると思われます。その中で自社が安定した経営を維持されるには常に考え、次を見通し準備される事が全ての源泉ではないでしょうか。
業界の現状と今後でも述べました様に、高齢化により熟練者の減少から技術の継承がうまく行かないのは建設業界だけの事ではなく、全産業について言える事で、これらの事は直近の例では団魂の世代の方々の定年を延長したのもこの理由の一つです。別な業界で車輌整備士もこの例と同じで今はコンピューター診断として、整備士はコンピュータを扱う事の方が重要視されている様です。幾多の事例から自社が企業として永続する為の一策として、僭越ながら次の方法をお勧め致します。
工場をもたない(ファブレス企業)メーカー商社として、ブランド品を持ち粗利額のUPを優先に営業活動をされる事です。それでも実の所、新製品をサンプル出荷した後、売れ出すの時期2年後くらいからです。それはチャンス(機会)と
PRに時間は掛かるからです。
不断の努力が結実するにも時間が必要な様に、営業は全て「人」でしか成り立ちません。
人を育てるとは、先輩や上司の言動が全てで、部下は100%方々の後ろ姿を見て育ちます。上を見るには3日、下を見るには3年とは、組織では普通のことでしょう。
自社の社訓や理念が社員を通して相手へ到達するには時間がかかりますが、時代の経過に伴いニーズや環境も常に変化します。
どうか皆様不断のご健闘で成果をあげられ、末長くご発展される事を祈念申し上げます。
尚、本書の内容についてのご質問やご意見は下記のメールにて承ります。ご返答の必要な事項は「要返」と入れて下さい。
又本書は索引を省略しております。予めご了承の程お願い申し上げます。
尚、第 2 版を予定しておりますので、ご希望のテーマも併せてメール戴ければ幸いです。
―――――――――――――――――――――< 説 明 >―――――――――――――――――――――
1. ファブレス企業…国内では自社工場を持たないメーカーは増えつつあります。製品の品質について、一定の基準を持てば良いのです。国内の製造業は余剰設備を保有しています。この一例として、7~8年前より建設資材も JIS に相当する「性能評価」制度も設けられています。
期待の成果に届かなくても他を責めない事です