第2章 建材営業の実践
建材とは建設資材全部を指していますが、分類としては以下の様なものです。
・ 鉄(棒鋼、H.I.C 型鋼、鉄板)、非鉄金属、汎用の材質としてはステンレス、銅、黄銅、鉛等で、鍚、金、銀、水銀等は別な分野です。
・ 木材、竹材、紙類、クロス類、布、塗料、内・外装屋根材
・ レンガ、タイル、ブロック、石、石膏、ガラス、土、瓦、石材類
・ プラスチック加工成型品、工具類、針金、金物類、(小型機工具類)
・ アスファルト(防水材) (舗装材)
・ セメント類 ・接着剤 ・針、捻子、バネ
・ 砂利、砂、生コン、左官材料
これらが形や寸法(粒度)を変えて、又、複合品にもなり、部位(柱、梁、床、壁、天井、屋根)ごとの製品になります。
それ等の流通形態は大別しますと次の3形態となります。
1. メーカー(素材又は複合製品で自社ブランド名を持つ企業)
2. メーカーからその製品の供給を受け卸売り(商社)をする会社
3. メーカー又は卸売り会社から製品の供給(仕入)を受け、需要者(消費者)へ販売する小売り、又はその製品(材料)を仕入れて工事をする工事会社等に分かれます。
自社は 1.2.3 のいずれの分野の営業ですか? 本書では主に 3.に携さわる方々を対象として説明をしています。
本書の次頁以降は実務者が集約したものです。これは唯一でなく営業の一つの形態や考え方を示しています。よって、自社が永年培われた形態と異なる部分が有るはずです。優先順位は、
1. 自社の従来の方法や形態に沿って下さい。
2. レベルアップの為に変更する場合は、必要性と効果を周囲の方々へ説明し、賛同を得て行って下さい。
・ その他
これら建材の一般消費者価格は、建設物価、積算資料という月刊誌(各 3,500-程度)が市販されています。官公庁はこれを参考にしています。
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1. 統計局によるデータでは…平成 24 年 2 月 1 日で企業数は 421 万 8200 社。事業所数 576 万 8500 事業所、従業員数は 5,583 万 7 千人となっています。
2. 産業分類は…A農業・林業~Rサービス系の 18 分類 Iの卸・小売業の内小分類 531 に建築材料卸売りと分類されています。
3. 卸問屋不要論…この話が出てもう 45 年経ちますが、現実はそうなっていないのが現状です。その理由は、経済力、人材、工法の変化等があります。
見本市は 10 年先のものも出品されます